心電図
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Focal atrial fibrillationの電気生理学的検討
高木 克昌家坂 義人高橋 淳高橋 良英小林 建三郎藤原 秀臣
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2003 年 23 巻 2 号 p. 231-238

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抄録
狭義のfocal atrial fibrillation (FAF) について, 電気生理学的特徴を検討した, 【対象】発作性心房細動 (PAF) の起源に対し, focalアブレーションを行った器質的心疾患を認めない39例.そのうち, 局所起源からの連続興奮が心房に興奮伝播する際に心房筋が細動化することなく興奮伝播が可能であった6例をFAFとし (男3人, 女3人, 平均年齢46±15歳) , 一方, 心房期外収縮 (APB) をトリガーとして局所連続発火興奮が出現し, 興奮伝播中に心房筋が細動化したもの33例をNon-FAF (男29人, 女4人, 平均年齢56±13歳) とした.【結果】Non-FAFの起源は, 肺静脈 (PV) 起源の症例が多かった (FAF2 vs Non-FAF 27, p=0.028) .FAFの平均の局所発火電位間隔 (Sp-Sp) は, Non-FAFと比較し, 有意に延長していた (237±77msec vs 144±39msec, p=0.029) .FAFでは心房プログラム刺激では, 心房筋の細動化は認めなかった.FAF例の中で発火興奮頻度が高い場合であっても, 上大静脈 (SVC) から右房へ伝導する際にexit blockを呈した1例では心房筋が細動化しなかった.【結論】FAFはNon-FAFに比較し高頻度刺激に対する心房筋の特性が異なっていた.FAFの発火興奮間隔は, Non-FAFに比較し有意に長く, そのことが, 局所発火興奮が心房を細動化させることなく心房における興奮伝播を可能にする要因と考えられた.
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© 一般社団法人日本不整脈心電学会
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