心電図
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心筋梗塞患者の再分極不均一性と心機能
―microvolt T wave alternansの成因について―
劉 俊昌丹野 郁松山 高明渡辺 則和箕浦 慶乃勝又 亮安達 太郎河村 光晴宮田 彰村上 幹高小林 洋一片桐 敬
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2003 年 23 巻 2 号 p. 223-230

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抄録
心筋梗塞後の心機能低下は突然死の危険因子である.また心筋梗塞後突然死には再分極過程の異常が関与する.そこで心室筋不応期不均一性を表す指標であるmicrovolt T wave alternans (以下TWA) と心筋梗塞後の心機能の関係を検討した.【方法】対象は心筋梗塞患者163人で, 男/女=141/22, 平均年齢62±10歳である.心筋梗塞発症急性期と慢性期 (3~6カ月) に心臓力テーテル検査を施行し, 慢性期に行われたTWA検査の結果と比較した.【結果】163例中TWA陽1生37例 (22.7%) , 陰性103例 (63, 2%) , 判定不能11例 (6.7%) , 評価不能12例 (7.4%) であった.陽性群は陰性群に比べ, 慢性期の左室駆出率が低く (46±12vs54±11%, p<0.01) , 左室収縮末期容量 (58±24vs43±18ml/m2, p<0.01) が大きかった.陽性群と陰性群の急性期心機能に差を認めない.しかし陰性群は慢性期の左室駆出率が急性期に比較し有意に改善したが, 陽性群の慢性期左室駆出率は急性期に比較して不変かまたは低下した.【結語】心筋梗塞患者の再分極不均一性を表すTWAは梗塞後の左室機能および左室リモデリングと関連する
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© 一般社団法人日本不整脈心電学会
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