抄録
小児期における不整脈はまれではなく, 健康小児でも新生児期から学童期にわたり, 小児期全般を通じ種々の不整脈が認められる。しかしその発現頻度に関してはその研究方法により差異がある。12誘導心電図や学校検診の心電図のように短時間の記録よりその頻度を求める場合とホルター心電図のように長時間記録した場合では明らかに異る。
我々は以前よりホルター心電図により健康小児の不整脈を検討してきたが, 今回新生児より中学生までの小児期全般にわたり360名を対象にその出現頻度, 日内変動などについて検討したので報告する。