2003 年 51 巻 1 号 p. 41-47
高専機械工学科の専門教育課程における実習授業は,実践的技術者の養成や低学年時における専門教育科目に対する導入課程として大きな意義を持つ.また,最近は製造業をとりまく社会情勢の変化から「ものづくり」教育に対する関心も高まっており,実習教育の果たす役割は重要である.これからの高専における「ものづくり」教育や,実習教育のあり方を考えるために,実習授業の受講学生を対象として実習教育の内容に関するアンケート調査を行った.その結果,学生の専門教育に対する意識向上における実習教育の有効性が明.らかになった.特に,1~3年まで継続的に実習教育を行うことが教育効果を高めていることがわかった.