日本環境感染学会誌
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短報
針刺し損傷防止機構付ペン型注入器用注射針の導入による医療従事者の効果
國島 広之山崎 行敬中谷 佳子細川 聖子駒瀬 裕子三田 由美子竹村 弘
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2017 年 32 巻 3 号 p. 123-126

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抄録

医療従事者の針刺し切創事例は,リキャップ禁止などの啓発活動や安全器材の普及により減少しているものの,全体に占めるペン型注入器用注射針の針刺し切創事例は増加傾向にある.今回,針刺し損傷防止機構付ペン型注入器用注射針(以下,「安全機構付注射針」)の導入による医療従事者の安全性への効果を把握するべく,3病院でのペン型注入器用注射針による針刺し切創発生件数を調査した.ペン型注入器用注射針による針刺し切創事例は,リキャップおよび廃棄に伴う事例が多く,安全機構付注射針の導入により月あたりの針刺し切創の発生件数は,0.33件/月から0.20件/月と減少がみられ,医療従事者の安全な就業環境の確保が得られたことが示唆された.

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© 2017 一般社団法人 日本環境感染学会
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