日本環境感染学会誌
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短報
黄色ブドウ球菌に対するクロルヘキシジンおよびオラネキシジンの最小殺菌濃度の検討
中澤 靖田村 卓堀 誠治
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2018 年 33 巻 2 号 p. 52-55

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抄録

血液ならびに創部から検出された黄色ブドウ球菌に対するChlorhexidine gluconate(CHG)およびOlanexidine gluconate(OLN)の最小殺菌濃度(MKC)を測定した.CHGに対する50%の株を殺菌する濃度(MKC50)は0.1250%,90%の株を殺菌する濃度(MKC90)は0.5000%であった.OLNではMKC50は0.0020%,MKC90は0.0156%であった.qacA/B遺伝子を保有株は18株(13.7%)で,qacA/Bの保有によるMKCの上昇は認めなかった.OLNはCHGに比し臨床分離黄色ブドウ球菌株に対して低濃度での殺菌効果を示した.

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© 2018 一般社団法人 日本環境感染学会
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