2023 年 38 巻 3 号 p. 80-85
手指衛生は感染対策の基本である.病院に勤務する薬剤師は,病棟業務の充実化により,入院患者のみならず,外来でも直接患者と接する機会が増えている.それに伴い,薬剤師自らが感染症のリスクに曝される危険性,また,薬剤師も感染伝播の媒体となる可能性が増加している.薬剤師も他の医療従事者と同様に手指衛生に関する適切な知識や手技の習得,実践が要求されるが,薬剤師の手指衛生を含む感染制御に関する意識は薄く,手洗いの知識や手技の習得が不十分とされている.そこで,薬剤師が行う手指衛生遵守率向上への試みについて紹介する.