2026 年 41 巻 1 号 p. 44-52
本研究は,病院で感染管理に従事する感染管理認定看護師(Certified Nurses in Infection Control;CNIC)が,社会環境の中でどのように役割を発揮しながら感染管理能力を発達させていくのかというプロセスを明らかにし,感染管理能力発達モデルを構築することを目的に,修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチ(Modified Grounded Theory Approach;M-GTA)を用いて分析を行った.11名のCNICへの半構造化インタビューを通じて得られたデータから,7つのカテゴリーと18の概念を抽出し,それらは,【役割確立に向けた基盤づくり】【役割発揮の成熟サイクル】【発展し続ける専門性】の3つのコアカテゴリーに整理された.これらのコアカテゴリーからは,CNICが資格取得後に経験する役割の模索や内省,社会環境への適応,実践の中での専門性の発展といった過程を段階的かつ動的に示すプロセスが示された.
本研究はCNIC自身の能力開発や後進者の育成支援を促す理論的基盤モデルであり,組織的・個人的双方の学びを支える枠組みとして意義を持つものである.