環境感染
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当院における針刺し事故対策
宇佐美 郁治久野 篤山田 三枝子横山 美佐伊藤 恵子磯田 ミチ子
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1999 年 14 巻 3 号 p. 212-215

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抄録
当院では1993年より針刺し事故対策に取り組んだ.現状調査を行ったところ, 5ヵ月間で51件の事故が報告された.針刺し事故の報告体制を確立し, 報告の内容に基づいて針回収容器, 処置トレイの発泡スチロールなどを考案した.針刺し事故件数は4月~8月の集計で, 1993年の51件から1994年14件, 1995年16件, 1996年5件, 1997年8件, 1998年5件と減少させることができた.アンケート調査では針回収容器を持っていく, リキャップをしないなど, 職員の意識の向上がみられた.しかし, 未報告例の調査では針刺し事故が15例に対し, 2例の未報告例がみられた.
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© 日本環境感染学会
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