日本臨床救急医学会雑誌
Online ISSN : 2187-9001
Print ISSN : 1345-0581
ISSN-L : 1345-0581
原著
重症急性膵炎に対するエンドトキシン吸着+CHDF療法の有効性
—とくにhumoral mediatorの変動について—
加瀬 肇高橋 知徳下山 修龍 雅峰小林 一雄吉雄 敏文五十嵐 正樹大石 知実斉藤 徹上嶋 権兵衛
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1998 年 1 巻 2 号 p. 176-180

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抄録

目的:重症急性膵炎に対するPMX+CHDF療法の有効性をhumoral mediatorの変動より検討した。対象と方法:1997年1月から1年間に当救命センターに入室した重症急性膵炎5例にPMX後にCHDFを行い,血圧,エンドトキシン,炎症性,抗炎症性サイトカイン,顆粒球エラスターゼ等のhumoral mediatorの変動を観察した。結果:血中エンドトキシン濃度はPMX施行後全例低下した。PMX施行後平均血圧は有意に上昇した。炎症性サイトカインのIL-6,-8はPMX施行前は全例上昇しており,施行後にやや減少し,GHDFの持続に従い低下した。抗炎症性サイトカインであるIL-10,-13の高値症例はPMX施行後やや上昇したが,その後CHDFにより徐々に低下した。顆粒球エラスターゼはCHDFにより低下した。結語:重症急性膵炎に対するPMX+CHDFはhumoral mediatorを除去し有効な方法と思われる。

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© 1998 日本臨床救急医学会
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