2007 年 10 巻 1 号 p. 16-19
救急搬送事例検討会を充実させることを目的として,公立能登総合病院救命救急センターで行われた検討会で提示された事例の質疑内容を分析した。検討会は合計50回開催され,123事例178項目が挙げられた。質疑事項の症候別内訳は,意識障害45%・外傷26%・腹痛9%・胸痛8.4%・呼吸困難6.7%・その他であった。各症候のおもな原疾患は,脳神経系疾患・頭頚部外傷・胆石胆嚢炎・心不全・肺炎であった。質疑内容は,搬送・臨床症状・入院後経過・応急処置内容の順であった。以上から,症候別の臨床像など医学知識に関する講義と搬送・処置に関する検証を行うこと,講義内容の理解度確認のため,自己管理の小テストを事例検討会において行うなどの案が考えられた。これらの具体的な工夫を活用し,質の高い事例検討会になるように取り組む必要がある。