2007 年 10 巻 4 号 p. 397-403
医学生が救急医になることの要因を検討する目的で,平成15年杏林大学にて救急医療や救急医に対する意識調査を行った。医学生118人の約半数は入学時の動機に救急が関係し,大多数が救急に何らかの関心を持っていた。救急医療や救急医に対するイメージの回答の多くは,社会貢献や医師教育に貢献しているというプラスイメージのものが多かった。マイナスイメージの回答は少なく,その一部は救急医の過重労働等に関係するものであった。救急医になりたいとの回答は全体の46.6%で,6年生および女子学生での回答割合は低く,それぞれについてのχ2検定ではいずれも有意であった(p<0.05)。イメージとの関連は認められず,今後の母数を増やした多施設調査が期待される。