日本臨床救急医学会雑誌
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調査・報告
退院後1週間以内に救急外来を再受診した患者の検討
千代 孝夫木内 俊一郎
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2007 年 10 巻 4 号 p. 404-408

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抄録

和歌山県赤十字救命救急センターを受診する患者のうち,退院から短期間のうちに再受診に至った患者103名(2004年3月~6月)について,その要因と問題点を検討した。前回入院の在院日数は平均14.5日で,10日以内の短期入院は再受診総数の約6割を占めていた。前回入院の原因疾患は悪性腫瘍と慢性疾患が約半数を占めていた。退院から再受診までは3日以内が半数以上を占めていた。再受診の4分の3は時間外に来院していた。再受診時の転帰は帰宅が約6割であった。入院中と同じ疾患で受診した症例は84.5%であった。退院後も自宅での療養が必要となる慢性疾患や悪性疾患については,在院日数が短い場合,患者や家族が十分な教育を受けられず自信がないままに退院するため,不安を抱えた患者や家族は時間を問わず救急外来を受診することが多くなる。入院中から退院後の療養内容を指導,教育できる体制を充実させなければならない。

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© 2007 日本臨床救急医学会
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