日本臨床救急医学会雑誌
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調査・報告
ICU入室患者における急性呼吸不全実態調査
遠藤 重厚宮手 美治廣田 和美多治見 公高加藤 正人川前 金幸村川 雅洋東北急性肺障害研究会
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2007 年 10 巻 4 号 p. 415-421

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抄録

東北6県下のICU(またはこれに準ずる施設)を有する35施設において,呼吸機能の低下が原因でICUに入室した患者の背景,呼吸機能,転帰などの実態調査を行った。調査は医師記入式 「症例メモ」を用いて,SIRSの基準及びPaO2/FIO2低下(≦300mmHg)の2条件を満たした158例を集積した。1994年のAmerican-European Consensus Conference on ARDS:AECC)の診断基準に準拠して,入室日を基準に症例を群分けした。その結果,非ALI群:37例(23.4%),ALI(非ARDS)群:42例(26.6%),ARDS群:79例(50.0%)であった。また,ICU入室30日後の死亡率は非ALI群:8.3%,ALI(非ARDS)群:19.5%,ARDS群:23.0%であり,ARDS群の死亡率は諸家の報告に比べ低い傾向にあった。さらに入室当日はX線所見がAECCの基準値以下で非ALI群であったが,以後3日目にかけてX線所見が悪化し,ALIへと進行する症例を認め,PaO2/FIO2低下がX線所見の悪化に先行する症例の存在が明らかとなった。

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© 2007 日本臨床救急医学会
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