限外濾過変法(modified ultrafiltration:MUF)施行時には、人工肺に対して陰圧がかかり、空気を引き込む可能性があるため、従来のA-V MUF流路に逆流防止弁を取り付けた流路を追加したことによるA-V MUF効率への影響について検討すると共に、人工肺に対する陰圧の予防による人工肺からの空気引き込み対策について実験的検討を行った。
逆流防止弁追加は実験上、A-V MUF効率低下に影響しないと考えられた。人工肺からの空気引き込み対策についての実験ではすべての回路内圧力が陰圧となった。さらに逆流防止弁流量はMUF用ポンプと大きな差は認めなかったが、MUF用ポンプ流量の変動により空気を引き込む時間の差を認め、追加検証の結果、今回使用した人工肺は内部で空気を保持することが確認できた。これは、動脈フィルター孔にかかる表面張力により人工肺二次側に空気を引き込むまで人工肺内部で空気を保持でき、さらにセルフベント機構により中空糸ファイバーから気泡が除去され空気の誤送を生じなかったと考えられた。
従来の回路に逆流防止弁を追加し、気泡保持能力を有する人工肺を使用することによりMUF施行時の安全性は高まると考えられた。