日本臨床救急医学会雑誌
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症例報告
外傷初療ガイドラインの院内普及啓発の試み
加藤 俊哉佐々木 俊哉中山 禎司笠原 真弓吉野 篤人
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2007 年 10 巻 4 号 p. 449-452

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抄録

当院において,心肺蘇生法の普及啓発は,AHA-ACLS,BLSコース受講経験者の増加,日本救急医学会ICLS院内コースの開催などにより,徐々に進行している。しかし外傷初期診療については遅れが目立っていた。外傷の病院前救護と病院での初期診療について救急隊員と病院職員が共通の認識を持つことを目的に院内外傷ミニセミナーを開催した。JPTECTMプロバイダーマニュアルに準拠した講義,デモ供覧,体験実習と外傷初期診療ガイドラインJATECTMに準拠したデモ供覧を半日で行った。病院職員からは救急隊による病院前救護の概略を理解できた,救急隊員からは病院での初期診療の一端を知ることができた等の感想が得られた。またJPTECTM,JATECTMのプロバイダーコース受講の動機付けにもなった。

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© 2007 日本臨床救急医学会
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