日本臨床救急医学会雑誌
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調査・報告
CPA傷病者に対して指示要請する医療機関と収容要請する医療機関をいかに決定すべきか?
一埼玉県西部第1 MC協議会の検証票に基づく検討一
松本 純一大河原 治平阪本 敏久越阪部 幸男岡田 芳明
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2007 年 10 巻 5 号 p. 480-484

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抄録

CPAに対する救急救命士の活動を効率よく行うために,指示要請と収容要請する医療機関をいかに選定すべきかを検討した。データはメディカルコントロール協議会のCPA検証票に基づき,指示要請と現場の所要時間を調べた。指示要請・収容要請ともに救命センター(以下,ERと略す)であったのをA群,指示要請をER,収容要請を二次医療機関としたのをB群,指示要請・収容要請ともに二次医療機関としたのをC群として比較検討した。結果は総数468例で,A群では指示要請の所要時間は平均48秒,現場所要時間は平均12.1分であった。B群,C群はそれぞれ40秒/13.9分,135秒/16.5分でB群とC群の間に有意差を認めた。指示要請はERが速く,現場所要時間は指示要請・収容要請を1箇所ですませるC群より,2箇所以上に電話をかけるB群のほうが短かった。まずERに指示要請し,ついでいずれかに収容要請するのが効率よいと思われた。

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© 2007 日本臨床救急医学会
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