廃棄物資源循環学会研究発表会講演集
第21回廃棄物資源循環学会研究発表会
セッションID: A2-1
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A2  回収システム/物質フロー
日本における使用済パソコンのリサイクルおよびリユースの現状
*海野 隆柄崎 晃一
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抄録

2008年度の我が国における使用済パソコンの発生台数と家庭内退蔵台数から排出台数を推定した。このうち、PCメーカの回収台数は60万台+αあるが、その他の経路別排出台数をヒヤリングなどに基づき推計した。企業から排出された使用済パソコン672万台の60%を占めるリースアップ・レンタルバック品の72%はリース会社・レンタル会社に戻り、売切り品の66%は産業廃棄物収集業者に排出された。家庭から排出された339万台は、二次ユーザーへの無償譲渡26%、家電量販店16%、中古販売店11%、市中回収業10%など、多様な経路で排出された。2008年度に排出された使用済パソコンは28%が国内で資源再生された。また、不況などの影響からリユース比率も28%に上がった。海外輸出は、海外での資源需要の高まりからスクラップ輸出が拡大し、排出台数の35%に達した。

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© 2010 一般社団法人 廃棄物資源循環学会
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