日本臨床救急医学会雑誌
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調査・報告
救急救命士による気管挿管実習とその後の経過
管 桂―服部 尚士細野 敦之半澤 浩一大槻 理恵栗原 正人藤井 眞行田勢 長一郎
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キーワード: 救急救命士, 気管挿管, 実習
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2007 年 10 巻 5 号 p. 504-508

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抄録

当院において行った救急救命士による気管挿管実習の経過とその後の状況について報告する。2004年10月より2006年5月までに22名が実習を行い,20名が挿管実習を終了した。30例の挿管成功が終了するまでに経験した総症例数は634人,平均31.7人,平均期間は26.3日であった。いったん同意を得た後に断った症例が11人あった。2名の救急救命士が途中で実習を中止した。実習中止理由としては年齢,老眼,挿管操作が困難にみえたことなどであり,MC協議会の医師2名が実習を観察し中止させた。気管挿管実習における合併症は2件で,咽頭粘膜の損傷1例,歯牙の損傷1例であった。当該MC協議会の地域で2006年4月まで,救急現場において67例の気管挿管が実施された。挿管による合併症はなかったが,心拍の再開がみられた症例もなかった。今後本邦でも挿管に関する全国レベルでの検証が望まれる。

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© 2007 日本臨床救急医学会
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