日本臨床救急医学会雑誌
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症例報告
ドクターヘリと連携し救助活動を行った1例
兼古 稔谷 佳修池田 正樹
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2008 年 11 巻 4 号 p. 407-409

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抄録

ドクターヘリと現場出動した地元医師の連携により救助活動を行った事例を経験したので報告する。症例は56歳男性。農地をトラクターロータリーで耕作中,右下肢を巻き込まれ救急要請された。救急隊現着時,意識レベルJCS I-1,血圧120/58,脈拍63/分,呼吸数24/分。右下肢が二重三重にロータリーに巻き付いており,救急隊員による救助が困難と判断され, ドクターヘリおよび当院に救助要請した。二次救助隊車両に筆者および看護師が同乗し,現場へ向かった。診察時,右下肢は大腿中央付近で骨折しており,軟部組織はロータリーにきつく巻き付いて挫減していたが活動性出血はなかった。救肢は不可能と判断し,局所麻酔下にfield amputationを行った。切断完了とほぼ同時に現場上空にドクターヘリが到着し患者を受け渡した。用具のキット化,現場位置確認の方法など問題点はあるが,これらの連携により救命率の向上が示唆された。

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© 2008 日本臨床救急医学会
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