2009 年 12 巻 6 号 p. 548-552
民間の救急救命士養成校は平成20年4月現在で28校あり,そのうち卒業生が出ている19校で実施した就職状況に関する記名式アンケート調査の結果を検討した。19校の救急救命士国家試験合格者のうち,2,000人以上の卒業生が現状で資格を最も活用できる消防機関に就職できていない実態が判明した。また,救急救命士資格を有する女子救急隊員の主要な供給源が養成校であることが示唆された。救急救命士資格を有する卒業生の採用は,消防にとって経済面・社会面から利点があると考えられるが,このためにも養成校は学生の消防への就職が果たせるよういっそうの自助努力が必要である。