日本臨床救急医学会雑誌
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原著
院外心室細動患者に対する単相性と2相性AEDの効果
竹内 昭憲田久 浩志中川 隆花木 芳洋斉藤 裕計小澤 和弘田渕 昭彦北川 喜巳荒木 恒敏野口 宏
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2010 年 13 巻 3 号 p. 289-293

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抄録

背景:2相性AEDが単相性AEDよりも救急隊に普及してきている。しかし,それらを比較した研究は少ない。単相性と2相性AEDの効果を比較した。方法:2006年に愛知県で救急隊接触時心室細動(VF)441例のうち除細動が施行された418例を対象とし,単相性AED群(n=133)と2相性AED群(n=285)に2分し,後ろ向きに1ヵ月後転帰を比較した。結果:単相性と2相性AED群の,年齢(歳)は66.1 ± 15.1 vs. 64.6 ± 16.2,男性の比率は81% vs. 79%,目撃された比率は71% vs. 79%,バイスタンダーCPRありの比率は50% vs. 50%,覚知-救急隊接触時間(分)は7.7 ± 2.4 vs. 8.0 ± 3.0,覚知-初回除細動時間(分)は11.0 ± 5.0 vs. 10.6 ± 4.3であった。現場から医療機関までの心拍再開率は22% vs. 24%,1ヵ月後生存率は28.6% vs. 28.8%,1ヵ月後生存患者のCerebral Performance Category(CPC)1は42% vs 46%,同CPC2は21% vs. 10%であった。いずれの項目も群間に有意差を認めなかった。結論:VFによる院外心停止患者の1ヵ月後生存率・神経学的予後への,救急隊のAEDの波形の違いによる効果の差は認めなかった。

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© 2010 日本臨床救急医学会
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