日本臨床救急医学会雑誌
Online ISSN : 2187-9001
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調査・報告
大規模災害被災地に対する医療支援
―救護所における処方動向とグループページを活用した後方支援―
中浴 伸二北田 徳昭山本 健児有吉 孝一橋田 亨
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2013 年 16 巻 4 号 p. 589-594

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抄録
神戸市立医療センター中央市民病院は,東日本大震災被災地に対する医療支援として,被災地の同一救護所において56 日間の継続した診療活動を行った。現地医療機関の機能がすべて失われた被災地の救護所では,亜急性期から幅広い医薬品の需要が存在した。一方,派遣職員を中心に立ち上げたグループページを活用した情報共有を図ることで,現地情報の把握のみでなく,円滑な後方支援を行うことができた。被災地に対して,効率的な医療支援を行うためには,同一の医療機関による継続した支援が有効であると考えられた。
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© 2013 日本臨床救急医学会
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