日本臨床救急医学会雑誌
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調査・報告
岐阜県における脳卒中初期診療標準化の取り組み
山田 法顕豊田 泉山田 実貴人玉田 佳樹山川 弘保加藤 雅康熊谷 守雄吉村 紳一岩間 亨小倉 真治
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2013 年 16 巻 5 号 p. 643-648

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抄録

血栓溶解療法が施行されるようになって以降,脳卒中初期診療の重要性が認識され,各地でISLS(Immediate Stroke Life Support)コース,PSLS(Prehospital Stroke Life Support)コースが開催されている。岐阜県では,2006年12月から2011年12月までに25回のISLS コースを開催。2009年4月からPSLS講習会を開始し,PSLSに準じた脳卒中初期診療プロトコル(以下プロトコル)を全県下で運用を開始した。2011年12月までに,県内各地で計24回のPSLSコースを開催。プロトコル運用については,活動検証票への活動内容の記載を義務付け,各地域メディカルコントロール協議会での検証を行うこととした。岐阜県におけるこれらの標準化の実際と,各地域における取り組みの温度差等の課題,より効果的な運用等の展望について報告する。

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© 2013 日本臨床救急医学会
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