抄録
目的:救急看護師の職務継続の基礎資料として,北海道の救命救急センターに勤務する看護師を対象に,離職要因の1 つである蓄積的疲労の実態を横断的に調査し,性別,経験年数,所属施設の所在地,救急医療体制,所属部署,救急看護への志向ややりがいにより差異があるか否かを明らかにする。方法:北海道の救命救急センターに勤務する看護師を対象に郵送法で無記名自記式質問紙調査を行った。蓄積的疲労は,蓄積的疲労徴候インデックス(Cummulative Fatigue Symptoms Index)を使用し測定した。結果:救急看護師の年齢,看護師経験年数,救急看護経験年数は精神的側面の疲労に,性別は身体的側面の疲労に,救急看護にやりがいを感じているか否かは身体的,精神的,社会的側面の疲労に関係していることが明らかになった。また,勤務する施設の所在地が道央圏以外の看護師は社会的側面の疲労が低値であった。結論:救急看護師の蓄積的疲労は年齢,経験年数,性別,救急看護へのやりがい,地域間で相違があることが明らかとなり,看護師個々のキャリアに合わせた支援体制の構築が必要であることが示唆された。