日本臨床救急医学会雑誌
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調査・報告
災害拠点病院の薬剤部における 災害医療への取り組み
原 直己津田 尚始永嶋 一貴川嵜 英二松田 俊之豊田 隆
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2014 年 17 巻 1 号 p. 38-42

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抄録
2011 年3 月11 日に起きた東日本大震災により東北地方は甚大な被害を受けた。それ以降,災害に対して積極的に取り組む医療機関が増えてきている。横浜労災病院は神奈川県にある災害拠点病院であり,薬剤部としても災害に対する取り組みを実践している。内容は,(1)院内災害訓練への参加,(2)薬学教育実務実習(以下,実習と略す)時の災害医療に関する講義,(3)患者を対象とした災害関連勉強会,(4)東日本大震災時,DMAT(Disaster Medical Assistant Team)業務調整員としての参加及び院外診療チームへの参加である。学生や患者への教育,災害時の医薬品の供給管理等,災害医療に関して薬剤師の関われる分野は多岐にわたる。特に実習での災害に関する講義は,災害医療を学ぶだけでなく,日常の薬剤師業務の重要性を再認識できる場としても非常に有益である。
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© 2014 日本臨床救急医学会
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