抄録
目的:PSW配属前後で,自殺企図に伴う外傷症例において入院期間や転帰がどう変化したか調査した。対象:介入前12症例,介入後13症例で検討した。入院日数,術後から退院までの日数,転帰に関して調査した。結果:入院日数は,介入前:71.8 ± 19.1(日),介入後:62.8 ± 28.6(日)。術後から退院までの日数は,介入前59.3 ± 20.7(日),介入後39.3 ± 22.6(日)であり有意に減少した。転帰は,介入前はリハビリ病院への転院2症例(16.7%),介入後は8症例(61.5%)と増加した。結語:PSWが配置され,救急医と精神科医の連携が円滑になった。PSW介入によって,入院期間や術後から退院までの日数が減少した。われわれ救急医は身体的治療に専念できるようになり,大幅に負担が軽減した。患者にとっては,本来必要なリハビリ加療を適切な環境で受けられる症例が多くなったことが大きな利点である。