日本臨床救急医学会雑誌
Online ISSN : 2187-9001
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調査・報告
精神疾患をもつ患者による鋭的損傷症例の課題
蕪木 友則須崎 紳一郎勝見 敦原田 尚重原 俊輔安田 英人酒井 拓磨片岡 惇
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2014 年 17 巻 3 号 p. 431-434

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抄録
背景:自傷行為による外傷患者への対応面では,さまざまな問題がある。目的:当院の過去8年間における精神疾患をもつ患者の鋭的損傷症例を調査・検討し,課題を見つけ,改善策を考えた。結果:症例数は93例であった。精神疾患をもつ患者は,入院日数が長く,精神科病院への転院が必要となる割合が高かった。課題として,入院中の精神科的治療・看護が不十分である可能性があった。しかし,身体的問題が解決しないと精神科病院への転院は困難であった。そこでわれわれは,身体的問題が完全に解決していなくても,患者の状態によっては,精神科病院に早期に転院し,必要に応じて当センター医師が往診に行き,外傷治療を継続している。結論:精神科疾患をもつ外傷患者で全身状態が安定している場合は,早期に精神科病院へ転院し,必要に応じて救命センター医師が往診に行くという体制を構築した。
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© 2014 日本臨床救急医学会
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