日本臨床救急医学会雑誌
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調査・報告
簡易薬物スクリーニングキットTriage®DOAとMEDICAL STAT®の臨床的比較
奥山 学中永 士師明五十嵐 季子多治見 公髙
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キーワード: 急性薬物中毒
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2015 年 18 巻 1 号 p. 56-59

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抄録

目的:急性薬物中毒や原因不明の意識障害に対し,治療法の選択や治療方針の妥当性を確認する目的で簡易薬物スクリーニングキットが使用されることが多い。中でもTriage®DOA(以下,トライエージ)の使用頻度が高いが,時間で尿や試薬を注入する3ステップ方式で15分弱の時間が必要であり,保険請求ができないことが問題である。最近,キットを尿に浸けるだけで操作が簡便で廉価なMEDICAL STAT®(以下,メディカルスタット)が発売されたのでトライエージと併用し比較検討した。対象と方法:急性薬物中毒または原因不明の意識障害患者21名を対象とし,トライエージとメディカルスタットの2製品の検査結果を比較した。結果:検出結果が一致したものは19例であった(陽性12例,陰性7例)。検出薬物に違いがあった症例が2例あり,2例ともメディカルスタットのみで陽性であった。結論:メディカルスタットはトライエージとほぼ同じ薬物スクリーニング結果を示した。

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© 2015 日本臨床救急医学会
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