抄録
救命救急センターの看護師による自殺未遂者の自殺再企図リスクの評価について,その実施状況と看護師の個人的要因および研修やガイドライン,アセスメントツールの有無等の組織的取り組みとの関連を,看護師への質問紙調査により検討した。回答した399名中,未遂者ケアについての研修受講経験があるのは39名(10%),ガイドラインがあるのが70名(18%),アセスメントツールがあるのが29名(7%)であり,組織的な取り組みは充分とはいえない状況であった。しかし,「未遂者ケアの経験が多い」「研修受講経験あり」「どういう対応をすればよいかわかる」「アセスメントツールがある」看護師は,自殺リスク評価を実施する傾向にあった。今後は,研修を受講した看護師が「未遂者にどのように対応すればよいかが明確になる」ための研修内容の検討が必要である。