日本臨床救急医学会雑誌
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調査・報告
避難所運営ゲームを用いた地域災害訓練
森本 文雄吉岡 伴樹岩井 直路
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2017 年 20 巻 1 号 p. 36-38

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抄録

はじめに:松戸市立福祉医療センター東松戸病院(以下,病院と略す)には約140名の高齢者が入院し,周辺には約450名が居住する有料老人ホームや高齢化の進む約600世帯の団地がある。病院は,有料老人ホーム,自治体,団地自治会・管理組合と協議を重ね,有料老人ホーム併設大ホールにおける避難所運営ゲーム(Hinanjyo Unei Game,以下HUGと略す)を用いた地域災害訓練を企画した。対象および方法:病院職員,有料老人ホーム職員,団地自治会役員・管理組合職員へのHUG試行後,2015年3月5日にHUGを用いた地域災害訓練を実施した。先行してHUG を受けた者は協力スタッフとして参加した。無記名アンケートでHUGを評価した。結果:参加者は66名で64名からアンケートを回収した。59名(92%)がHUGは有意義だったと回答した。

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