日本臨床救急医学会雑誌
Online ISSN : 2187-9001
Print ISSN : 1345-0581
ISSN-L : 1345-0581
資料
病院前から搬送後情報を連結した地域網羅救急搬送傷病者レジストリ(ORION)におけるデータ登録状況
岡本 潤片山 祐介北村 哲久佐道 准也中尾 彰太新田 雅彦石見 拓藤見 聡鍬方 安行松岡 哲也
著者情報
ジャーナル フリー

2019 年 22 巻 3 号 p. 540-550

詳細
抄録

目的:救急搬送傷病者に関する消防機関および医療機関で記録されたデータを地域網羅的に個別事例単位で統合したORIONシステムの登録データについて記述疫学的に報告する。 方法:2015年1月1日〜2016年12月31日までに発生した救急搬送傷病者を対象に,ORIONシステムに登録されたデータを集計し,傷病者背景について記述疫学的に集計した。結果:1,151,786例が登録され,うち753,301例を解析対象とした。初診時転帰は,入院39.7%,外来帰宅58.2%,転院1.1%,死亡1.0%であった。初診時診断は,損傷・中毒およびそのほかの外因疾患がもっとも多かった(26.2%)。21日後転帰は,入院中が29.2%,退院が59.0%であった。 確定時診断は循環器系疾患がもっとも多かった(20.3%)。結論:ORIONシステムに登録されたデータを用いて,救急搬送傷病者の実態を記述疫学的に明らかにした。

著者関連情報
© 2019 日本臨床救急医学会
前の記事 次の記事
feedback
Top