日本臨床救急医学会雑誌
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調査・報告
救急現場活動において救急隊員が受ける急性ストレス
谷口 圭祐望月 吉勝
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2019 年 22 巻 5 号 p. 689-696

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抄録

目的:救急現場活動において救急隊員が受ける急性ストレスとその作用を修飾すると思われる因子について推論する。方法:北海道内の消防本部に勤務する救急隊員を対象として,否定的な評価の知覚,自己効力感,救急現場活動中の情動的反応,救急現場活動での失敗経験について調査した。結果:「救急現場活動中の情動的反応」を目的変数とした重回帰分析では,ストレス負荷が高い救急現場の場合に自己効力感,現場や訓練の経験,経験年数が有意な負の標準偏回帰係数を示した。結論:自己効力感の高い救急隊員は,ストレス負荷が高い救急現場において,急性ストレスによる影響を受けにくいことが示唆された。職場において職員相互に肯定的な関係を構築し,自己効力感を高めるような教育体制を確立することが,急性ストレス下における救急現場活動を改善するために重要であると考えられた。

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© 2019 日本臨床救急医学会
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