2019 年 22 巻 6 号 p. 812-816
平成23年より,医療事務委託企業と病院が共同し,救急外来受付事務スタッフの質向上を目的として救急救命士を配属する取り組みを開始し,一定の効果を得た。この取り組みが発展し,平成26年,臨床現場で医師・看護師の診療を支援する派遣スタッフ「ER-Aide」を立ち上げた。ER-Aideは救急救命士を中心に構成されるが,病院内で勤務する救急救命士は資格を直接活かせず定着率が低いことが課題であった。そのため,ER-Aideは派遣元企業で正社員雇用して待遇を保障し,昇給・昇格などのキャリアアップが臨める体制を構築した。また,社内の救急救命士同士が情報交換,悩み相談,勉強会などを活発に行う仕組みや,ベテランの救急救命士による教育体制を作るなど,課題の解消を図っている。慌ただしい医療現場に対し,医療事務から発展した企業からの派遣システムという新たな取り組みで,病院に貢献できる取り組みを紹介したい。