2019 年 22 巻 6 号 p. 817-822
循環器専門病院では,他疾患専門の医療機関に比べ,院内心停止や急変対応に遭遇する割合が高い。循環器専門病院であるA病院では,2015年より医療従事者向けのBLSプロバイダー講習を導入し,院内急変の迅速な対応と治療に取り組んでいる。しかし,コメディカルスタッフの急変対応に関する現状や研修のニーズの把握ができていなかったため,アンケート調査を行った。最終的に163名がアンケートに回答した。70%以上のスタッフがBLSや急変に関する知識をもっており,急変対応をしたことがあるが,急変対応に自信がある割合は20%であった。ACLSやより高度な管理,シミュレーションやコミュニケーションに関する研修のニーズが明らかとなり,BLSプロバイダー講習に加え,重症管理やシミュレーションに焦点を当てるなど,ニーズや現状に応じた研修を検討する必要性が示された。