日本臨床救急医学会雑誌
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調査・報告
若手救急医の臓器提供に関する意識調査
―2011年と2016年の比較―
小山 泰明井上 貴昭中村 晴美佐藤 信宏
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2019 年 22 巻 6 号 p. 823-831

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抄録

目的:改正臓器移植法から5年以上を経て,臓器提供の意識・教育普及の変化や必要な教育体制を明らかにする。方法:2011年8月・2016年1月開催の若手救急医勉強会に参加した医師を対象にアンケート調査を行った。結果:2011年44名(回収率88%),2016年63名(89%)が回答した。「臓器提供しない」とする回答者が17%から39%に増加した(p=0.044)。 臓器提供を希望しない若手救急医の20%しか選択肢提示(臨床的脳死が想定される患者の家族に臓器移植を含めた選択肢を提示し説明すること)をせず,臓器提供を希望する若手救急医の67%より少なかった。医療者教育が必要と半数の若手救急医が回答した。終末期患者・家族のグリーフケア研修受講率は10%未満,受講希望は29%から52%に上昇した。結論:臓器提供を希望しない若手救急医は選択肢提示も少なく,臓器提供の教育体制,とくにグリーフケア教育が不十分である。選択肢提示やグリーフケアに必要なコミュニケーション能力など,包括的教育体制構築が急務である。

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© 2019 日本臨床救急医学会
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