日本臨床救急医学会雑誌
Online ISSN : 2187-9001
Print ISSN : 1345-0581
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原著
大学病院における非医療従事者を対象とした簡易型心肺蘇生講習会の有効性の検討
―第3報 継続開催による累積効果―
森岡 佳菜酒井 智彦松浦 裕司廣瀬 智也平林 美寿穂城戸 靖章瀬尾 恵子石見 拓藤野 裕士嶋津 岳士
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2020 年 23 巻 2 号 p. 99-104

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抄録

目的:院内非医療従事者に対し,「緊急コールシステムの説明」「胸骨圧迫」「自動体外式除細動器(automated external defibrillator,以下AED)の使用法」に特化した簡易型心肺蘇生講習会(以下,講習会)を継続開催し,得られる意識の変化を検証した。方法:院内非医療従事者に講習会を開催し,受講前後でアンケートを実施した。「反応確認」「胸骨圧迫」「AEDの使用」に関する自覚的認識(自信)の変化を,受講回数別および受講前後で比較した。結果:受講前の自覚的認識(自信)は,全項目で回数を重ねるごとに増加した。反応確認および胸骨圧迫ができると答えた者は,4回目までは受講前後で増加した。AEDを使用できると答えた者は,3回目までは受講前後で増加し,4回目以降は,受講前でも自覚的認識(自信)は大幅に低下しなかった。結論:院内非医療従事者に講習会を継続開催することは,講習会単回ごとの教育効果にとどまらず,反復受講による累積効果が認められた。

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© 2020 日本臨床救急医学会
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