2020 年 23 巻 6 号 p. 799-805
目的:JTASを用いたトリアージにおけるアンダートリアージの頻度とその要因の明確化のため単施設後ろ向き研究を行った。方法:2016年10月〜2017年9月の1年間に倉敷中央病院救急外来を受診しトリアージを受けた患者を対象とした。看護師の評価はレベル4以上で,医師の二次検証でレベル3以下相当と判断された例をアンダートリアージとし頻度,疾患分類,アンダートリアージ要因を調査した。結果:期間中に46,711名がトリアージを受け,33,827名がレベル4,5と評価された。このうち128名(0.4%)がアンダートリアージと判断された。成人,小児のいずれにおいてもアンダートリアージ要因としてバイタルサイン異常の軽視が最多で,アンダートリアージ患者の疾患分類では感染症が最多であった。結論:JTAS によるアンダートリアージ率は低かった。バイタルサインにより注意したトリアージを行うことが必要である。