日本臨床救急医学会雑誌
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症例・事例報告
診断的腹腔鏡検査が有用であった大量腹腔内出血をきたしたMeckel憩室の1例
室谷 知孝寺脇 平真稲田 麻衣子東出 靖弘是永 章是枝 大輔東 秀律久保 真佑浜崎 俊明宇山 志朗
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2021 年 24 巻 3 号 p. 434-438

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抄録

症例は16歳男性で,徐々に増悪した心窩部痛および下腹部痛を主訴に前医より紹介され当院救急外来を受診した。造影CT検査では,短時間で急激に増加した多量の腹水と下腹部に拡張した小腸を認めた。しかしながら画像検査結果のみでは確定診断に至らず,緊急で診断的腹腔鏡検査を施行した。その結果,多量の腹腔内出血を伴い著明に腫大したMeckel憩室の穿孔所見を認めたため,引き続いて腹腔鏡補助下に切除した。Meckel憩室の合併症は一般的に腸閉塞,憩室炎,腸重積,潰瘍およびそれらに伴う下血などが多いとされるが,多量の腹腔内出血をきたす症例はまれであり,自験例でも診断に苦慮した。今回われわれは,腹腔内出血で発症したMeckel憩室に対し診断的腹腔鏡検査にて確定診断し,引き続いて腹腔鏡補助下に治療できた1例を経験したため文献的考察を加えて報告する。

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