日本臨床救急医学会雑誌
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調査・報告
体外循環装置施行時の薬物治療に対する臨床工学技士の現状把握のためのアンケート調査
―薬剤師と臨床工学技士の連携を目指して―
小林 洋平中川 貴弘荒川 昌洋森朝 紀文
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2022 年 25 巻 1 号 p. 62-70

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抄録

目的:臨床工学技士(Clinical Engineers;以下,CE)の体外循環装置施行時の薬物治療への介入や提案の現状を調査し,薬剤師とCEの連携の必要性を明らかにすることを目的とした。方法:CE 19名にアンケート調査を行い,介入や提案の経験,介入や提案の受け入れ率,また薬剤師との連携への考えなどを調査した。結果:70%近いCEが体外循環装置施行時の薬物治療への介入や提案を経験しており,その介入や提案に対して80%程度以上受け入れられている割合は60%程度であった。また大半のCEは薬物治療への介入時に不安を感じており,薬剤師との連携に対して肯定的な意見を持っていることがわかった。結論:CEと薬剤師の連携は,体外循環装置施行時の薬物治療適正化を行ううえで重要となる可能性が示唆された。

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© 2022 日本臨床救急医学会
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