日本臨床救急医学会雑誌
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調査・報告
COVID-19陽性者における入院待機ステーションの構築と役割
石井 亘高階 謙一郎山口 了吾春里 暁人中川 正法
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2022 年 25 巻 1 号 p. 71-77

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抄録

COVID-19がパンデミックにある現在,日本においても行政や医療機関がさまざまな対応を行っている。京都府でも同様であり,第4波における病床逼迫時は,自宅療養中のCOVID-19陽性者からの救急要請が増加し,酸素投与などの継続が必要な陽性者に関しても入院受け入れ病床への入院が困難で,COVID-19受け入れ医療機関の救急外来などで入院までの継続観察および治療を行うこともあった。こういった事態は,救急外来の診療を妨げ,救急要請後病院搬送までの滞在時間を延ばす一因や自宅療養死などをきたす一因と考えられるため,京都府では第5波に向けて,継続的な酸素投与などを一時的に行う入院待機ステーションの運用を準備し開始した。第5波の終息に伴いいったん運用は終了となり,実運用日数44日,入所者54名であった。搬入は,準夜帯および夜勤帯で87.0%を占め,病床逼迫時の緊急入院が困難な状況を表していた。また,53/54症例(98.1%)は搬入後24時間以内に搬出できていた。

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