日本臨床救急医学会雑誌
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調査・報告
外傷全身CT撮影に伴う被ばく線量調査およびDRLとの比較
倉元 達矢能登 義幸本多 忠幸
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2022 年 25 巻 4 号 p. 704-710

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抄録

目的:外傷全身CT撮影の被ばく線量とDRLとの比較を行い,撮影条件の見直しが必要であるか検討を行うこと。方法:外傷全身CT撮影された15歳以上の患者397症例を対象とした。バックボードの使用,両腕の位置による体幹部CTDIvolと実効線量への影響,外傷全身CT撮影における被ばく線量とDRLとの比較,外傷全身DLPと実効線量との相関について検討を行った。結果:両腕を下垂した体位では体幹部CTDIvolと実効線量の増加が認められたが,バックボードの使用では影響は認められなかった。外傷全身DLPの最大値は5,658.2mGy・cmであり,DRLを上回る症例はなかった。外傷全身DLPと実効線量の相関係数Rは0.45,決定係数R2は0.21であった。結論:当院の機器構成ではバックボードに比べ両腕の位置によって被ばく線量増加を招いている。外傷全身DLPがDRLを上回る症例はみられず,適切な撮影条件で検査を実施できている。外傷全身DLPと実効線量の相関は低く,撮影条件の見直しには注意が必要である。

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© 2022 日本臨床救急医学会
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