2025 年 28 巻 1 号 p. 10-18
目的:救急領域での医師・看護師のタスク・シフト/シェアへの認識と多職種の連携・協働における課題を病院救命士に焦点を当てて明らかにすること。方法:医師・看護師各11名に半構造的面接を行い,質的内容分析を行った。結果:タスク・シフト/シェアへの認識として,【タスク・シフト/シェアへの肯定的な認識】【タスク・シフト/シェアの推進に必要と認識している取り組み】【タスク・シフト/シェアを困難にする認識】の3つのカテゴリーが抽出された。また,多職種の連携・協働における課題として,【多職種の連携・協働に必要な意識の醸成】【タスク・シフト/シェア推進のための体制の確立】の2つのカテゴリーが抽出された。結論:看護師がその資質・専門性を十分に発揮するにあたっては,看護師側からのタスク・シフト/シェアを進めることが一つの方略であるが,その専門性を考慮し慎重に検討する必要があることが示唆された。