2025 年 28 巻 1 号 p. 41-47
外傷全身CTの上肢挙上困難例では,上肢によって生じるアーチファクトにより画質低下を引き起こす。本研究は,dual-energy CT(以下DECT)が上肢によって生じるアーチファクトを改善できるかを評価した。人体ファントムを用いた評価により,DECTのstandard deviation(SD)は,single-energy CT(以下SECT)よりも有意に向上したことが示された。また,DECTの軟組織ロッドのcontrast-to-noise ratio(CNR)は,SECTよりも高く画質の向上が期待された。このことから, DECTは,撮影時間,画像作成時間を考慮しながら上肢挙上困難例の外傷全身CTに,DECTが有用である可能性が示唆された。