日本臨床救急医学会雑誌
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調査・報告
赤十字と紛争地医療(戦傷外科)
白子 隆志
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2025 年 28 巻 1 号 p. 48-55

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抄録

赤十字国際委員会(International Committee of the Red Cross,以下ICRC)は1863年に創設され,紛争地での被災者支援を担ってきた。筆者は2002年にスーダン,2004年にアフガニスタンの戦傷外科病院でICRC外科医として派遣され,以後2005年にパキスタン北部地震Field Hospital運営,2010~2011年にウガンダ北部病院外科支援,2018年にバングラデシュField Hospital,南スーダンICRC外科病院で外科医として活動した。国内で紛争地医療を経験することは困難で,紛争地・発展途上国の戦傷外科を含む外傷診療を想定した「災害外傷セミナー」を医師・看護師などの派遣希望者に対し12回開催した。ウガンダ北部病院外科支援事業では,医療資源が乏しいなかで,熱帯地域特有の疾患,環境をわが国の医師・看護師たちが経験でき,現地の若い医師・看護師を育成した。戦傷外科の実際と赤十字の紛争地医療の教育の課題について述べる。

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