日本臨床救急医学会雑誌
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調査・報告
救急隊による傷病者の病歴把握の実態に関する調査
神村 幸輝酒井 智彦宮﨑 絹子南田 真那西岡 彩夏中尾 俊一郎横野 良典瀬尾 恵子織田 順
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2025 年 28 巻 3 号 p. 551-557

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抄録

はじめに:患者の情報が限られる初期診療において,救急隊から得られる情報は重要である。救急隊が傷病者の病歴についてどの程度情報収集できているかについては明らかにされていない。目的:救急隊による傷病者の病歴把握の実態を調査すること。方法:豊中市消防局の救急隊が2016~2020年,また2022年に対応した転院搬送以外の事案の活動記録を用いて,既往歴,内服薬およびアレルギーについて聴取結果の記録を集計した。結果:「あり」「なし」「聴取できず」で分類して記録を行った2022年では,既往歴ありが77.9%,内服薬ありが68%,アレルギーありが9.7%。また,情報が聴取できなかった割合は,既往歴が0.9%,内服薬が3.7%,アレルギーが8.2%であった。結論:救急現場において,既往歴,内服薬およびアレルギーに関する情報は,救急隊が現場で病歴聴取を行う努力をしても一定数は聴取できなかったことが明らかとなった。

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