目的:長野県病院施設等で働く救急救命士(救命士)研究会は,2016年に発足し現況を共有している。2021年の救急救命士法改正後の病院救命士の実態を調査する。方法:病院救命士を採用している県内4施設に隣県2施設が参加し,院内体制や業務内容を調査した。結果:委員会は全6施設で整備され,平均4.7回/年開催され,下部組織は4施設にあった。病院救命士数は8.7(1~24)人/施設,勤務形態は平日日勤帯2施設,全日シフト制4施設,所属は救命士課2施設,事務部3施設,看護部1施設であった。救急外来での包括的処置は全施設で明文化されていた。特定行為は全施設で薬剤投与・静脈路確保を導入し,気管挿管は未導入であった。院外業務は現場出動4施設,転院搬送全6施設,病棟業務は全6施設で救急救命処置はせず,急変時の人・物の調整,記録,事後検証に関与した。他の業務は消防救命士病院実習や院内シミュレーション教育の補助各5施設,消防救急搬送患者収容電話対応3施設で行っていた。結語:委員会設置と救急外来業務は法改正に沿って全6施設同等に整備されていた。病院救命士の数や所属により処置数や院外・病棟の業務に差があった。