日本臨床救急医学会雑誌
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原著
救命救急センターへ搬送された患者の初期バイタルサインとICU・SCU入室との関連
城田 麻記高山 陽平荒巻 あかね茂木 圭介林 幸恵荻沼 明美福島 一憲大嶋 清宏
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2026 年 29 巻 4 号 p. 723-731

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抄録

目的:救命救急センターへ搬送された患者の初期バイタルサインとICU・SCU入室の関連を検討する。方法:2017年4月~2018年3月に救命救急センターへ搬送された18歳以上の患者を対象とし,ICU・SCU入室と初期バイタルサインおよび対象者属性との関連をロジスティック回帰分析で解析した。結果:調整オッズ比(95%信頼区間)は,GCS 9-13で1.89(1.20-2.99),GCS 8以下で5.11(2.95-8.85),心拍数 111-120/分で2.13(1.13-4.05),収縮期血圧 90mmHg未満で3.92(1.89-8.12),収縮期血圧 180mmHg以上で2.92(2.00-4.25)であった。考察:初期バイタルサインの異常はICU・SCU入室と関連し,とくに意識レベル低下,頻脈,収縮期血圧異常など循環動態を反映する指標が重症度評価に重要であった。初期バイタルサインは多職種で共有可能な客観的指標であり,早期重症度評価や高度医療介入の予測にとどまらず,チーム医療における協働を支える基盤となる可能性が示唆された。

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