2001 年 4 巻 5 号 p. 486-489
われわれは「フレイルチェストの治療は積極的な胸壁再建である」1)との原則から,病型別治療方針を作成して治療を行っている。この時われわれが用いている接合材3種(セラミック製肋骨ピン,チタン製の肋骨プレートおよびミニプレート)について比較検討した。まずX線透過性では,肋骨ピンが術後の胸部精査にまったくといっていいほど影響を与えない。また術中操作ではミニプレートはきわめて容易に装着し得るし,その型も多様で使用不能箇所はほぼなかった。一方,肋骨プレートは使用可能箇所が限定されるものの,接合部の強度はよい。なお,肋骨の機能として重要な“しなり(胸壁の動き)”は肋骨ピンが最もよい印象である。胸壁再建に際しては,これら接合材の特徴を生かし,より適した部分にそれらを組み合わせて使用することが肝要である。