日本臨床救急医学会雑誌
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原著
救急外来頻回受診症例の問題点
千代 孝夫木内 俊一郎
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2003 年 6 巻 3 号 p. 269-273

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抄録

日本赤十字社和歌山医療センター救急部を受診した15,343例のうち,1年間に10回以上受診した頻回受診患者28名について,その対応と問題点について検討した。延べ受診回数は825回で全救急症例数の5%以上に及んでおり,円滑な救急診療を維持するためには看過できない問題である。救急車使用は延べ92回で来院時刻は時間外受診が72%を占めた。在室時間は30分以内が46%,転帰は帰宅が96%であつた。受診時病名は精神科的疾患が547回ともっとも多いが,身体疾患の悪化によるものも多くみられた。大半は軽症で事前の患者教育,治療計画の説明と同意により,受診が回避できたと考えられた。当施設では頻回受診患者の対応に膨大な労力を要しているため,問題解決の対応策の立案は急務であると考えられた。かかりつけ医の充実,在宅医療の推進と連携,精神科医の支援,情報の共有化,救急車の有料制などの方策が考えられた。

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© 2003 日本臨床救急医学会
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